新型のシリーズが完成しました。

テーマは「trapezoid - トラペーズ、台形」。
Yves Saint LaurentがDior時代に生み出したとされる、
肩が狭く、裾に向かって大きく広がる「トラペーズライン」。
そのクラシックな美学を、Kらしい視点からより構造的に強調したシリーズです。
今作は、すべてのパーツを「台形」モチーフで構成したブラウスとワンピース。
1着につき100枚を超えるパーツが縫い合わされています。
肩、衿、袖、カフス、ポケット——
すべてが異なる角度やサイズの台形で構成され、
単なるAラインやフレアでは得られない、構築的で抽象的な美しさを生み出しています。
それぞれのパーツの縫い目はあえて外側に出し、
縫い代部分をフリンジ状に仕上げることで、服の表面に豊かな表情を加えました。

素材には、久留米絣の無地や柄に加えて、小千谷縮など表情の異なる布地を選定。
生地ごとに異なる光の反射や動きが、台形の構造に奥行きをもたらします。
振り返れば、K_kenkyusyaの服、特にワンピースには、
自然とトラペーズラインを思わせるシルエットが多く見られました。
そこには、デザイナーが描くクラシックな美学が一貫して息づいています。
今作は、その感覚をより自覚的にかたちにした新しいシリーズです。
ワンピースと、それをカットしたブラウスバージョン。
構造と素材、それぞれの面白さを、ぜひ手にとって感じてみてください。
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